“曖昧宿”の読み方と例文
読み方割合
あいまいやど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩、彼は十時ころまで、次から次へといろんな料理屋や、曖昧宿あいまいやどを歩き回った。どこかでカーチャも捜しあてた。
「あんな奴の家へ行くくらいなら、どこか曖昧宿あいまいやどへでも行った方が、まだ言訳がたちますからね。」
こういう村でもすでに見いだすことのできる曖昧宿あいまいやどで、夜の仕事のために昼寝をしている二、三のだらしない女から、都会の文明の片鱗を見せたような無感動な眼を向けられた時だけでした。
土下座 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)