“掴出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つかみだ91.7%
つかみいだ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞台でも何をえくさるんじゃい。かッと喧嘩けんかを遣れ、面白うないぞ! 打殺たたきころして見せてくれ。やい、はらわた掴出つかみだせ、へん、馬鹿な
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と紙入を出して萠黄金襴もえぎきんらんの金入から取出しました、其の頃はガクで入って居りますから、何十両だか勘定の分らん程ざくりと掴出つかみだして小菊こぎくの紙に包み
此方こなたは鷹狩、もみじ山だが、いずれいくさに負けた国の、上﨟じょうろう、貴女、貴夫人たちの落人おちうどだろう。絶世の美女だ。しゃつ掴出つかみいだいて奉れ、とある。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)