“小菊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぎく90.0%
こきく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかいたやうな……藤紫ふじむらさきに、浅黄あさぎ群青ぐんじやうで、小菊こぎく撫子なでしこやさしくめた友染いうぜんふくろいて、ぎんなべを、そのはきら/\とつてた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
阿關は紙入れより紙幣いくらか取出して小菊こぎくの紙にしほらしく包みて、録さんこれは誠に失禮なれど鼻紙なりとも買つて下され
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
懐中から小菊こきくを取出して鮮血のりを拭い、鞘に納め、おりや提灯を投げて、エーイと鞍馬くらまうたいをうたいながら悠々ゆう/\と割下水へ帰った。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)