“こぎく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小菊64.3%
小菊紙35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と紙入を出して萠黄金襴もえぎきんらんの金入から取出しました、其の頃はガクで入って居りますから、何十両だか勘定の分らん程ざくりと掴出つかみだして小菊こぎくの紙に包み
「お内儀さん、綺麗な小菊こぎくを一枚頂けませんか、あつしの鼻紙ぢや、お孃さんが痛々しい」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
軽いせきがこみ上げてきた。細ッそりとした肩のあたりで箪笥たんすかんが揺さぶれる。と、二ツ三ツむせびながら、お米は小菊紙こぎくを出して口を押さえた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「森様、お包み致しましょう」お米が小菊紙こぎくを出していうと、もう幾分か酒に酔わされている啓之助
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)