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小菊
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こぎく
ふりがな文庫
“
小菊
(
こぎく
)” の例文
中
(
なか
)
に
咲
(
さ
)
いたやうな……
藤紫
(
ふじむらさき
)
に、
浅黄
(
あさぎ
)
と
群青
(
ぐんじやう
)
で、
小菊
(
こぎく
)
、
撫子
(
なでしこ
)
を
優
(
やさ
)
しく
染
(
そ
)
めた
友染
(
いうぜん
)
の
袋
(
ふくろ
)
を
解
(
と
)
いて、
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
を、
園
(
その
)
はきら/\と
取
(
と
)
つて
出
(
で
)
た。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
阿關は紙入れより紙幣いくらか取出して
小菊
(
こぎく
)
の紙にしほらしく包みて、録さんこれは誠に失禮なれど鼻紙なりとも買つて下され
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と紙入を出して
萠黄金襴
(
もえぎきんらん
)
の金入から取出しました、其の頃はガクで入って居りますから、何十両だか勘定の分らん程ざくりと
掴出
(
つかみだ
)
して
小菊
(
こぎく
)
の紙に包み
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お内儀さん、綺麗な
小菊
(
こぎく
)
を一枚頂けませんか、あつしの鼻紙ぢや、お孃さんが痛々しい」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
荷風は『歓楽』の中で、「其の土地では一口に
姐
(
ねえ
)
さんで通るかと思ふ年頃の渋いつくりの女」に
出逢
(
であ
)
って、その女が十年前に自分と死のうと約束した
小菊
(
こぎく
)
という芸者であったことを述べている。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
▼ もっと見る
……
他
(
ほか
)
に
何
(
なん
)
にもなしに、
撫子
(
なでしこ
)
と
小菊
(
こぎく
)
の
模様
(
もやう
)
の
友染
(
いうぜん
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
入
(
はい
)
つた、
小
(
ちひ
)
さい
円
(
まる
)
い
姿見
(
かゞみ
)
と、
其
(
それ
)
だけ
入
(
はひ
)
つて
居
(
ゐ
)
たんです。……お
心
(
こゝろ
)
が
思
(
おも
)
ひ
遣
(
や
)
られますこと。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
廣小路
(
ひろこうぢ
)
を
出
(
いづ
)
れば
車
(
くるま
)
もあり、
阿關
(
おせき
)
は
紙入
(
かみい
)
れより
紙幣
(
しへい
)
いくらか
取出
(
とりいだ
)
して
小菊
(
こぎく
)
の
紙
(
かみ
)
にしほらしく
包
(
つゝ
)
みて、
録
(
ろく
)
さんこれは
誠
(
まこと
)
に
失禮
(
しつれい
)
なれど
鼻紙
(
はながみ
)
なりとも
買
(
か
)
つて
下
(
くだ
)
され
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手紙は
小菊
(
こぎく
)
を一枚、小さく疊んだもので、中には文字がたつた三行
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
白衣
(
びやくえ
)
幽
(
かすか
)
に、
撫子
(
とこなつ
)
と
小菊
(
こぎく
)
の、
藤紫地
(
ふじむらさきぢ
)
の
裾模様
(
すそもやう
)
の
小袖
(
こそで
)
を、
亡体
(
ばうたい
)
に
掛
(
か
)
けた、
其
(
そ
)
のまゝの、……
此
(
こ
)
の
友染
(
いうぜん
)
よ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
薄紅
(
ときいろ
)
の
撫子
(
なでしこ
)
と、
藤紫
(
ふじむらさき
)
の
小菊
(
こぎく
)
が
微
(
かすか
)
に
彩
(
いろ
)
めく、
其
(
そ
)
の
友染
(
いうぜん
)
を
密
(
そつ
)
と
辿
(
たど
)
ると、
掻上
(
かきあ
)
げた
黒髪
(
くろかみ
)
の
毛筋
(
けすぢ
)
を
透
(
す
)
いて、ちらりと
耳朶
(
みゝたぼ
)
と、
而
(
さう
)
して
白々
(
しろ/″\
)
とある
頸脚
(
えりあし
)
が、すつと
寝
(
ね
)
て、
其
(
そ
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
した、きめの
細
(
こま
)
かなのさへ
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
およしなされば
可
(
よ
)
いのに、
借
(
か
)
りものの
籠
(
かご
)
に、
折
(
を
)
つて
來
(
き
)
たしぼりの
山茶花
(
さゞんくわ
)
と
白
(
しろ
)
の
小菊
(
こぎく
)
を
突込
(
つツこ
)
んで、をかしく
葉
(
は
)
を
撮
(
つま
)
んだり、
枝
(
えだ
)
を
吹
(
ふ
)
いたり、
飴細工
(
あめざいく
)
ではあるまいし……
對
(
つゐ
)
をなすものの
人
(
ひと
)
がらも
丁
(
ちやう
)
ど
可
(
よ
)
い。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
菊
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“小菊”で始まる語句
小菊紙
小菊版