“大変”のいろいろな読み方と例文
旧字:大變
読み方割合
たいへん66.7%
てえへん11.1%
ていへん4.4%
こと4.4%
おっかねえ2.2%
おおか2.2%
おおごと2.2%
おおのた2.2%
テエヘン2.2%
トレー2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ラプンツェルは、まだ一も、おとこというものをたことがなかったので、いま王子おうじはいってたのをると、はじめは大変たいへんおどろきました。
喜「泳ぎを知んねえ処か……これは大変てえへんだ、あがって来りゃア殺されるかも知んねえ、おめえ能く聞いてから遣れば宜かったのに」
由「蠅か……わしは黒豆かと思った、大層てえそう居るねえ真黒まっくろで……旦那御覧なさい、此の蠅はどうもひどいじゃアございませんか、ハッ/\ハッとたちますとまた直ぐに来ます、大変ていへんだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あんまり嘆いて、ひょっとお前が寝つきでもしようもんなら、姉妹ふたりで他に見る者のねえこの大鍋の身上は、それこそ大変ことだからのう。
大変おっかねえまだ早ぐ来たで。——どんな風だ大崎の方は? 仕事の早い処だぢ、田畑たはたの仕事は片付いてしまったがあ。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
大変おおかわり。こないだも江戸土産みやげ吾家うちへ届けてくれた飛脚がありましてね、その人の話には攘夷論じょういろんが大変な勢いだそうですね。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのうちに眼がボウ——ッとなって来て、これは大変おおごとが出来たと思うた時にはモウ横に寝ているやら、座っているやら自分でも判然わからんようになっております。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どうやら平安城流へいあんじょうりゅうを引いたらしい大変おおのたれ物で、荒沸あらにえ、匂い、乱れの工合、先ず近江守か、相模守あたりの作刀らしい業物でしたから、時刻は今短檠たんけいに灯が這入ったばかりの夕景とは言い条
男『フンフン、御前おめあハンモエツタケスカ。フン、ホンニソダチナハン。アレガラナハン、サ来ルヅギモ面白オモシエガタンチエ。ホリヤ/\、大変テエヘンダタアンステァ。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
リイのビスケット……………ふふふ……大変トレー旨いボン
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)