大変ていへん)” の例文
旧字:大變
由「蠅か……わしは黒豆かと思った、大層てえそう居るねえ真黒まっくろで……旦那御覧なさい、此の蠅はどうもひどいじゃアございませんか、ハッ/\ハッとたちますとまた直ぐに来ます、大変ていへんだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
火には追掛おっかけられるようだよ、あぶねえともあぶねえとも、あんな何うも先の尖った鳶口を担いで駆けていやすから、頭へでもぶッつけられて怪我でもしては大変ていへんでがんす、旦那さん何処へ逃げやすか
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「大変ていへんだねえ、蠅の中へ大きなものが飛込んで来るが、なんだいねえさん」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此処の湯は大変ていへん熱い様で、一むねの中へ湯櫃ゆびつが幾つもあるので、向うへまた下駄を穿いてくと、着物を入れる棚があって、それからはしごを三段ばかり下りて這入るのです、心配なし、気が詰らず
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)