“ていへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テイヘン
語句割合
大変66.7%
底辺33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由「蠅か……わしは黒豆かと思った、大層てえそう居るねえ真黒まっくろで……旦那御覧なさい、此の蠅はどうもひどいじゃアございませんか、ハッ/\ハッとたちますとまた直ぐに来ます、大変ていへんだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
火には追掛おっかけられるようだよ、あぶねえともあぶねえとも、あんな何うも先の尖った鳶口を担いで駆けていやすから、頭へでもぶッつけられて怪我でもしては大変ていへんでがんす、旦那さん何処へ逃げやすか
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「大変ていへんだねえ、蠅の中へ大きなものが飛込んで来るが、なんだいねえさん」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此処の湯は大変ていへん熱い様で、一むねの中へ湯櫃ゆびつが幾つもあるので、向うへまた下駄を穿いてくと、着物を入れる棚があって、それからはしごを三段ばかり下りて這入るのです、心配なし、気が詰らず
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さっきから蜂矢十六は、検事と博士を底辺ていへん二頂点にちょうてんとする等辺三角形の頂点の位置に腰をかけて、からだをかたくして聞いていたが、とつぜん博士に呼びかけられて、はっとわれにかえった。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)