大変てえへん)” の例文
旧字:大變
喜「泳ぎを知んねえ処か……これは大変てえへんだ、あがって来りゃア殺されるかも知んねえ、おめえ能く聞いてから遣れば宜かったのに」
「てて、て、大変てえへんで……」
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
伴「急いだものだから、つい、御免なせえ、先生ちょっと萩原様の所へ往って下せえ、何うかしましたよ、大変てえへんですよ」
何うなったのうなったのと、実になんともとも云いようのねえこええことだが、これを手前てめえとおれと見たばかりじゃア掛合かゝりえいにでもなっちゃア大変てえへんだから
由「じゃアねえさん、馬はれねえのを頼んでおくれ、いゝかえ馬に附ける物があるから、間違まちげえちゃアいけねえよ……何しろ虻が大変てえへんで……あゝ玉子焼が出来た、おゝ真白まっしろだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
恒「そいつは大変てえへんだ、あの婆さんは何うした」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)