“馬糧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぐさ71.4%
ばりょう14.3%
かいば7.1%
ばれう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの女の駒に付いていた口取の小者が、馬糧まぐさを飼っているあいだを、かの女も、草の穂に戯れながら、そこらを、すこし歩いていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「貴様たちはこれから鎌を持って山路を尋ね、馬糧ばりょうの草をってこい。なるべく巴城はじょうの裏山に面した所の奥深い山の草を刈って参れ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この頃のように泰平が続いては自然お納戸の算盤そろばんが立ち兼ねて参りまする。ドサクサ紛れに今二三十万石、どこからか切取らねばこのお城の馬糧かいばに足らぬ。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
二百十日が来ると、馬のある家では、泊懸とまりがけ馬糧ばれうの萩を刈りに山へ行く。その若者が一人、山で病付やみついて来て医師いしやにかかると、赤痢だと言ふので、隔離病舎に収容された。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)