“泊懸”の読み方と例文
読み方割合
とまりがけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二百十日が来ると、馬のある家では、泊懸とまりがけ馬糧ばれうの萩を刈りに山へ行く。その若者が一人、山で病付やみついて来て医師いしやにかかると、赤痢だと言ふので、隔離病舎に収容された。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
加賀からも、越後からもね、おい、泊懸とまりがけ参詣さんけいで、旅籠町の宿屋はみんなとまりを断るというじゃあねえか。二十一日の間拝ませた。二十一日目だったかな、おいらも人出に浮かされて見に行ったっけ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『父の妹が泊懸とまりがけに來たんだ。一寸行つて會つてくるよ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)