“赤蛙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかがえる44.4%
あかがへる22.2%
あかひき22.2%
あかゞへる11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも昔はかえって今にない商売がありました。私の幼少の時は「柳の虫や赤蛙あかがえる」などと云って売りに来た。何にしたものか今はただ売声だけ覚えています。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新田しんでん太郎兵衞たろべゑがうまいことつた。小助こすけふさぐなら蚯蚓みゝずせんじてませろと。なにが、くすりだとすゝめるものも、やれ赤蛙あかがへることの、蚯蚓みゝずことの、生姜しやうがれずの煎法せんぱふで。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
クサギの虫、また赤蛙あかひきを肝の薬だといって食わされ、また時々痛いお灸をすえられました。
はてさて迷惑めいわくな、こりやまい黄色蛇あおだいしやう旨煮うまにか、腹籠はらごもりさる蒸焼むしやきか、災難さいなんかるうても、赤蛙あかゞへる干物ひもの大口おほぐちにしやぶるであらうと、そツると、片手かたてわんちながら掴出つかみだしたのは老沢庵ひねたくあん
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)