“入目”の読み方と例文
読み方割合
いりめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろは何かの入目いりめで、わたくしたちの目にさえお困りの様子がありありわかりますのに、今晩に限って、これだけのお金を持っておいでになったのが
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あるいは、そのために運上うんじょうを増して煙管の入目いりめつぐなうような事が、起らないとも限らない。そうなっては、大変である——三人の忠義の侍は、皆云い合せたように、それを未然におそれた。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何かと入目いりめを取りに来る者がありまして、いちいちわたし一人で払渡しをしたり、受取をやりとりしたりすることは容易でありませんから、その仕事をひとつ
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)