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べんり
「
止したんぢやないんですが、あの
方は
費用が
隨分掛るので、いくら
便利でも、さう
誰も
彼も
拵える
譯に
行かないんださうです」と
小六が
答へた。
然しそれも
依然として
金錢に
幾らでも
餘裕のある
人にのみ
便利なのであつて、
貧乏な
百姓には
牛や
馬が
馬塞棒で
遮られたやうな
形でなければならぬ。
禁闕を守衛し、官用を
弁理し、京都、奈良、
伏見の町奉行を管理し、また
訴訟を
聴断し、兼ねて寺社の事を
総掌する、威権
赫々たる役目であって、この時代の所司代は
阿部伊予守で