“羽目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はめ97.1%
パネル2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのなかの一つの屋根の羽目はめがこのとき中から押破られて、そこに姿を現わしたのは、いったん水に呑まれた机竜之助でありました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
羽目はめには、天女——迦陵頻伽かりょうびんが髣髴ほうふつとして舞いつつ、かなでつつ浮出うきでている。影をうけたつかぬきの材は、鈴と草の花の玉の螺鈿らでんである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伸子の室は、幾分ポンパドゥール風に偏した趣味で、桃色ピンク羽目パネルを金の葡萄蔦ぶどうづた模様で縁取っていて、それは明るい感じのする書斎づくりだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その中央で王座のようにわだかまって君臨しているのが、黄銅製の台座の柱身にはオスマン風の檣楼しょうろう羽目パネルには海人獣が象嵌ぞうがんされていて、その上に
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)