“板羽目”の読み方と例文
読み方割合
いたばめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど鎌宝蔵院の槍の名残なごりの道場、棟行むねゆきは十二三間もあろうか、総拭そうぬぐい板羽目いたばめで、正面には高く摩利支天まりしてん勧請かんじょうし、見物のところは上段下段に分れて道場の中はひろびろとしている。
となりの部屋では勇造が夕飯のあと片付けをしているらしく、板羽目いたばめの隙間から蝋燭の火がちらちら揺らめいていたが、それもしまいには消えてしまったらしい。雨は小やみなしに降っていた。
麻畑の一夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
左右は板羽目いたばめにて、武家の長屋窓あり。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)