さづ)” の例文
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
さづたまふ所ならん然るに久八は養父五兵衞につかふることむかしまさりて孝行をつくみせの者勝手元の下男に至る迄あはれみをかけ正直しやうぢき實義じつぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此樣こんつても其方そちらへの義理ぎりばかりおもつてなさけないことる、多少たせう教育けういくさづけてあるに狂氣きやうきするといふは如何いかにもはづかしいこと
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひとが、かつ修學旅行しうがくりよかうをしたとき奈良なら尼寺あまでらあまさんに三體さんたいさづけられたとふ。なかから一體いつたいわたしけられた阿羅漢あらかんざうがある。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
よしや一の「モルヒ子」になぬためしありとも月夜つきよかまかれぬ工風くふうめぐらしべしとも、当世たうせい小説せうせつ功徳くどくさづかりすこしも其利益りやくかうむらぬ事かつるべしや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
早速さつそくくすり調合てうがふし、土地とち醫者いしや方劑はうざいさづけたが、玄竹げんちくは、塔頭たつちううめばうといふのへ案内あんないされて、精進料理しやうじんれうり饗應きやうおうけ、下男げだんとともに一ぱくして、翌朝よくてうかへることになつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
まづなによりも原書げんしよ讀書力どくしよりよくとぼしいのは意外いぐわいでありました。それでさづける讀本とくほんむづかしいのかといふのに、けつしてさうむづかしい書物しよもつではありません。西洋せいやうでは高等小學校かうとうせうがくかう程度位ていどぐらゐでせう。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
これから先の一年/\は自分の身にいかなる新しい苦痛をさづけるのであらう。長吉ちやうきち今年ことしの十二月ほど日数ひかずの早くたつのを悲しく思つた事はない。観音くわんおん境内けいだいにはもうとしいちが立つた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かりに今のレフレツクスのやうなのが、そのころのわたしさづけられてゐたとしたら?
アンドレイ、エヒミチはハヾトフが自分じぶん散歩さんぽさそつて氣晴きばらしせやうとふのか、あるひまた自分じぶん那樣仕事そんなしごとさづけやうとつもりなのかとかんがへて、かくふく着換きかへてともとほりたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なくば此處こゝ自害じがいすると半狂亂はんきゃうらん面持おもゝち是非ぜひなく、自得じとくはふにより、眠劑ねむりぐすりさづけましたところ、あんごとくに效力きゝめありて、せるにひとしきその容態ようだい手前てまへ其間そのあひだ書状しょじゃうして、藥力やくりきつくるは今宵こよひ
これは理科りかそのかんして、ごく簡單かんたん知識ちしきさづけるために出來できたもので、學校がつこうならふことを、一々いち/\實物じつぶつてらして復習ふくしゆうすることが出來できます。それですからいつも熱心ねつしんをとこをんないつぱいです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
まうづるひとがあつて神佛しんぶつからさづかつたものとおもへば、きつ病氣びやうきなほりませう。わたし幸福かうふくなんです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天もあはれみ斯る孝子をさづけ給ふならんと心の中にて天地を拜し半四郎とともやがて伊豫の松山に到り則ち半四郎は頼まれし五十兩の金を親類しんるゐへ渡し夫より又後藤と同道して讃州さんしうへぞ立歸りける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此坊このばうやをたしかにさづけてくださつたのですもの。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
敢行してのけうこゝろならすくはるゝすべさづけう。
つい、その一時代前ひとじだいまへには、そこは一面いちめん大竹藪おほたけやぶで、よわ旗本はたもとは、いまの交番かうばんところまでひるけたとふのである。酒井家さかゐけ出入でいり大工だいく大棟梁おほとうりやうさづけられて開拓かいたくした。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つとめ中天よりさづかる金とは云ながら千しんせし金の中八十兩と申大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
午飯おひるに、けんちんをべていた。——なつことだし、先生せんせい令夫人れいふじん心配しんぱいをなすつて、お實家方さとかたがお醫師いしやだから、玉章ふみいたゞいて出向でむくと、診察しんさつして、打傾うちかたむいて、また一封いつぷう返信へんしよさづけられた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第一だいいち儼然げんぜんとして紋付もんつきたあんまだといふ、てんさづくるところである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白痴殿ばかどの女房にようぼうになつて、なかへはもやらぬかはりにやあ、嬢様ぢやうさま如意自在によゐじざいをとこはよりつて、けば、いきをかけてけものにするわ、こと洪水こうずゐ以来いらいやま穿うがつたこのながれ天道様てんたうさまがおさづけの
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)