“儼然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんぜん93.8%
きっ4.2%
きッ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、声色共にはげしく、迅雷じんらいまさに来らんとして風雲大いに動くの概があった。これを聴いたパピニアーヌスは儼然げんぜんとしてかたちを正した。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
一人は年齢ねんぱい二十二三の男、顔色は蒼味あおみ七分に土気三分、どうもよろしくないが、ひいでまゆ儼然きっとした眼付で、ズーと押徹おしとおった鼻筋、ただおしいかな口元がと尋常でないばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その眼縁まぶちが見る見るうるみ出した……が忽ちはッと気を取直おして、儼然きッかたちを改めて、震声ふるえごえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)