“きッ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
儼然50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その眼縁まぶちが見る見るうるみ出した……が忽ちはッと気を取直おして、儼然きッかたちを改めて、震声ふるえごえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ト云ッてスコシ胸を突立つきだして、儼然きッとして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
見ると向う廊下の東雲しののめの室の障子が開いていて、中から手招ぎする者がある。それは東雲の客のきッさんというので、小万も一座があッて、戯言じょうだんをも言い合うほどの知合いである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
東雲しののめさんのきッさんは今日も流連ながすんだッてね」と、今一人の名山めいざんという花魁が言いかけて、顔を洗ッている自分の客の書生風の男の肩を押え、「お前さんもかえらないで、夕方までおいでなさいよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)