“儼乎”の読み方と例文
読み方割合
げんこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず山雲やまぐもと戦う 時に油然ゆうぜんとして山雲が起って来ますと大変です。修験者は威儀をつくろ儼乎げんこたる態度をもって岩端いわはな屹立きつりつします。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
なんだかこう、神聖なる刑罰其物のような、ある特殊の物、強大なる物、儼乎げんことして動かざる物が、実際に我身の内に宿ってでもいるような心持がする。
と若林博士は儼乎げんこたる口調で云い切った。依然として私を凝視しつつ、頭をゆるやかに左右に振った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)