“伊豆守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずのかみ88.2%
いづのかみ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗に「伊豆さま裏」と呼ばれるその一帯の土地は、松平伊豆守いずのかみの広い中屋敷と、寛永寺の塔頭たっちゅうはさまれて、ほぼ南北に長く延びていた。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
幕府軍の総指揮官松平伊豆守いずのかみの子供(当時十八歳)の従軍日記にそう書いてある。そして信仰の根強さに一驚しているのである。
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
寶暦五年はうれきごねんはる三月さんぐわつ伊豆守いづのかみ江戸えど參覲さんきんありて、多日しばらく在府ざいふなされしをりから、御親類ごしんるゐ一同いちどう參會さんくわいことありき、幼君えうくん其座そのざにて
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かうむり候へ共是は私しの心付には御座なく全く伊豆守いづのかみ心付なり然共されども先達て將軍の御落胤おとしだねに相違なしと上聞じやうぶんに達し其後の心付なりとて一旦いつたん重役ぢうやく共申出し儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)