“控邸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひかえ33.3%
ひかえやしき33.3%
ひかへやしき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
植木屋を連れて、三人で近くの津村の控邸ひかえへ行くと、下町の古舗しにせの大旦那といった上品な老人が、巻帯に白足袋といった恰好で、えんの落ちた数寄屋風の離屋はなれから出てきた。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
元は近くの大きな寺の塔頭たっちゅうの一つであったのだろうが、それは或る大名の菩提所で、今は其の家の控邸ひかえやしきになって居て、乳鋲にゅうびょうのついた扉のある大きな開き門をはいると、境内はかなり広く
「松琴楼題長谷川雪旦画松魚。」松琴楼しようきんろうは料理店松金まつきんで、湯島天満宮境内、今の岩崎氏控邸ひかへやしきの辺にあつた。此楼に上つて雪旦の松魚かつをの画に詩を題したのであらう。詩は略する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)