“ひかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.6%
7.7%
控邸7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
らず従つて御尊父様の御親交ある松井まつい博士の紹介あらば自然御就任の事となるべしと考へ小生もあまり騒立てぬ方かへつてよろしからむとひかえ
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ひかえの前次様も矢張流行感冐にかゝられました処、段々重くなるので、お医者方が種々いろ/\心配して居りますが、勇気のお方ゆえ我慢をなすって押しておいでのでいけません
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
植木屋を連れて、三人で近くの津村の控邸ひかえへ行くと、下町の古舗しにせの大旦那といった上品な老人が、巻帯に白足袋といった恰好で、えんの落ちた数寄屋風の離屋はなれから出てきた。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)