“ノート”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:のーと
語句割合
筆記帳28.6%
帳面14.3%
覚書14.3%
手帖14.3%
14.3%
筆記14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アッそう、そう。一寸此の中から筆記帳ノートとインキを買わして呉れや。」
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
号鐘ベルつて、講師は教室からて行つた。三四郎は印気いんきの着いた洋筆ペンつて、帳面ノートせ様とした。すると隣りにゐた与次郎が声を掛けた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
与次郎は三四郎の帳面ノートを引き寄せてうへから覗き込んだ。strayストレイ sheepシープ といふ字が無暗むやみにかいてある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
事件の覚書ノートを読んでいるのは平林文吾ひらばやしぶんごと云って、帝大出身の理学士、いま鹿島かしま水圧工業研究所の若手のぱりぱりである。
水中の怪人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「それで第三はね」と文吾は覚書ノートをめくりながら
水中の怪人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
すくなくても十人、多いときは二、三十人の人たちが、みんな熱心に書籍の中へ書入れたり、手帖ノートへうつされたりしていました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
自分のした講義のノートも、諸学者と往復した手紙も、あるいはまた金銭の収入を書いた帳面までも、王立協会に全部保存されて今日に残っている。
書簡箋レターペーパーにインキでかいてあったが、その筆蹟はどうしても筆記ノートを永年やりつけた者か、職業的にペンを使用する人に通有の癖があったから、智識階級の仕事だと睨んだ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)