“ノオト”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筆記50.0%
手帖50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学生はてんでに筆記ノオトを暗記して、試験場へ出て来た。そして渡された経済政策の問題を見ると、はつとして互に顔を見合はせた。
いつだつたか博士は早稲田大学の卒業試験に、受験学生一同から、試験問題は是非とも筆記ノオトのなかから出して欲しいといふ交渉を受けた。博士は二つ返事で承知した。
筆記ノオトなかから出して、唐辛たうがらしのやうな辛い点をつけるか、それとも応用問題を出して氷砂糖のやうな甘い点をつけるかは吾輩の考へ一つにある事だ。いいか、判つたか。
そうして、朱の扉の端に片よせて、紅緒べにおをわがね、なし得る布施を包んだ手帖ノオトの引きほぐしに
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)