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ひつき
語句 | 割合 |
筆記 | 42.9% |
引斷 | 14.3% |
必期 | 14.3% |
挽切 | 14.3% |
日月 | 14.3% |
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紙片は
果して
横罫の
西洋紙で、
其が
拡げて
見ると、四五
通もある。
孰もインキでノート
筆記やうの
無造作な
字体で、
最初の一
通が一
番長く、
細字で三
頁半にも
亘つてゐる。
片頬に
觸れた
柳の
葉先を、お
品は
其艶やかに
黒い
前齒で
銜へて、
扱くやうにして
引斷つた。
青い
葉を、カチ/\と
二ツばかり
噛むで
手に
取つて、
掌に
載せて
見た。
余曰く余は既に禁錮を
必期し
居る也、然れ共
幸に安んぜよ、法律は
遂に余を束縛すること六月以上なる能はざるなり、
且つや牢獄の
裡幽寂にして
尤も読書と黙想とに適す
彼は
南の
家から
借りた
鋸で
大小の
燒木杙を
挽切つた。
遂に
彼は
後から
燒けた
竹を
伐つて
來て
簀の
子のやうに
横へて
低い
床を
造つた。
竹を
伐つた
鉈も
彼の
所有ではなかつた。
日月にはともあらん、
夜分な
星にも
覗かすな、
心得たか、とのたまへば、
赤い
頭巾を
着た
親仁、
嘴を
以て
床を
叩き、
項を
垂れて
承り、
殿の
膝におはします、
三歳の
君をふうはりと、
白き
翼に
掻い
抱き