“ちょうづら”の漢字の書き方と例文
語句割合
帳面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八千円ばかりの金高から百円を帳面ちょうづら胡魔化ごまかすことは、たとい自分に為し得ても、直ぐあと発覚ばれる。又自分にはさる不正なことは思ってみるだけでも身がふるえるようだ。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そりゃ今までの帳面ちょうづらが、どうもきれいごとにいかんというのは、俺が悪いと言えば、悪いさ。しかしなあ兼公かねこう、人間には見こみはずれということもあるでな。そこらのところを
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
帳面ちょうづらで見ると、高値たかい仕出しの料理や、贅沢な重箱物が、船宿や、妾宅や、ばくち場や、およそ享楽的な集合所へ、どんどん出ている。何が不景気で、どこがいくさだか、数字は、反対を示している。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)