“洋筆”の読み方と例文
読み方割合
ペン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の父は洋筆ペンや万年筆でだらしなくつづられた言文一致の手紙などを、自分のせがれから受け取る事は平生ひごろからあまり喜こんでいなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三田は止むを得ず洋筆ペンを置いて、成る可く淡紅色の腰卷より上に視線を保ちながら、相手に對した。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
何故なぜそんな小さな文字を書かなければならないのかとさえ考えて見なかった彼は、ほとんど無意味に洋筆ペンを走らせてやまなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)