“扣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひか73.5%
たた17.6%
たゝ5.9%
ひかえ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
座敷の中央まんなかが、取片付けられるので、何かと思つたら、年長としかさな芸妓が三人三味線をひかへて入口の方に列んだ。市子が立つて踊が始まる。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
建築用けんちくようの木材は火にてき切り又は打製石斧いしおのにてたたりしなるべし、是等をくくり合するには諸種のなわ及び蔦蔓つたづるの類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
さわいでさわいで騷ぎぬかうと思ひますとて手をたゝいて朋輩を呼べば力ちやん大分おしめやかだねと三十女の厚化粧が來るに、おい此娘の可愛い人は何といふ名だと突然だしぬけに問はれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひかえの前次様も矢張流行感冐にかゝられました処、段々重くなるので、お医者方が種々いろ/\心配して居りますが、勇気のお方ゆえ我慢をなすって押しておいでのでいけません
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)