“石斧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしおの60.0%
せきふ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建築用けんちくようの木材は火にてき切り又は打製石斧いしおのにてたたりしなるべし、是等をくくり合するには諸種のなわ及び蔦蔓つたづるの類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
鉄槌てっついから火バナが散り、石斧いしおのからは、異様な響きとにおいが立った。不気味なこだま、キ、キ、キ……とはらわたをしぼるような何かのきしみ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんなにたくさん打製石斧だせいせきふのあるのは、あるひはこゝで石斧せきふ半製品はんせいひんつくつて、各地かくち輸送ゆそうしたものかもれないとおもはれるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
石ころは次第に石斧せきふに変り、それから又短剣に変り、最後にピストルに変ってしまう。しかしそれももうピストルではない。いつか又もとのようにただの石ころに変っている。
誘惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)