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扣
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たた
ふりがな文庫
“
扣
(
たた
)” の例文
建築用
(
けんちくよう
)
の木材は火にて
燒
(
や
)
き切り又は打製
石斧
(
いしおの
)
にて
扣
(
たた
)
き
切
(
き
)
りしなるべし、是等を
括
(
くく
)
り合するには諸種の
繩
(
なわ
)
及び
蔦蔓
(
つたづる
)
の類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
ある時一尺ばかりなる小蛇来つて、この鐘を尾を以て
扣
(
たた
)
きたりけるが、一夜の内にまた本の鐘になつて、
疵
(
きず
)
付ける所
一
(
ひと
)
つもなかりけり云々。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さわいでさわいで騒ぎぬかうと思ひますとて手を
扣
(
たた
)
いて朋輩を呼べば力ちやん大分おしめやかだねと三十女の厚化粧が来るに、おいこの
娘
(
こ
)
の可愛い人は何といふ名だと
突然
(
だしぬけ
)
に問はれて
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花城は自分で
女
(
むすめ
)
を送って来た。女は華やかに化粧をしていたが、その
容光
(
きりょう
)
が人を照らすほどであった。羅夫婦はひどく悦んで、一家の者を呼びあつめて酒盛をした。翩翩は
釵
(
かんざし
)
を
扣
(
たた
)
いて歌った。
翩翩
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
なるかみをしづめて
扣
(
たた
)
く水雞かな 露川
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
▼ もっと見る
『酉陽雑俎』(
蜈蚣
(
むかで
)
退治を承平元年と見てそれより六十八年前に死んだ唐の段成式著わす)三に、歴城県光政寺の
磬石
(
けいせき
)
、
膩光
(
つや
)
滴
(
したた
)
るがごとく、
扣
(
たた
)
けば声百里に及ぶ、北斉の時
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
或る物は手にて
直
(
ただち
)
に
握
(
にぎ
)
りしなるべく、或る物には
柄
(
つか
)
を
括
(
くく
)
り付けしならん。
使用
(
しよう
)
の目的は
樹木
(
じゆもく
)
を
扣
(
たた
)
き
切
(
き
)
り、木材を扣き割り、
木質
(
ぼくしつ
)
を
刳
(
けづ
)
り取り、
獸
(
じう
)
を
斃
(
たふ
)
し、
敵
(
てき
)
を
傷
(
きづつ
)
くる等に在りしと思はる。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
彼の男はそれを腰につけてから、
笥
(
はこ
)
を
扣
(
たた
)
いていった。
偸桃
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
草の戸や
筵
(
むしろ
)
扣
(
たた
)
ケばぎやう/\し 為重
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
扣
漢検1級
部首:⼿
6画
“扣”を含む語句
扣鈕
扣金
差扣
手扣
扣家
扣釼
痩藤破笠扣禅扉
角扣紐
鉦扣