たた)” の例文
建築用けんちくようの木材は火にてき切り又は打製石斧いしおのにてたたりしなるべし、是等をくくり合するには諸種のなわ及び蔦蔓つたづるの類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
ある時一尺ばかりなる小蛇来つて、この鐘を尾を以てたたきたりけるが、一夜の内にまた本の鐘になつて、きず付ける所ひとつもなかりけり云々。
さわいでさわいで騒ぎぬかうと思ひますとて手をたたいて朋輩を呼べば力ちやん大分おしめやかだねと三十女の厚化粧が来るに、おいこのの可愛い人は何といふ名だと突然だしぬけに問はれて
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
花城は自分でむすめを送って来た。女は華やかに化粧をしていたが、その容光きりょうが人を照らすほどであった。羅夫婦はひどく悦んで、一家の者を呼びあつめて酒盛をした。翩翩はかんざしたたいて歌った。
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
なるかみをしづめてたたく水雞かな 露川
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
『酉陽雑俎』(蜈蚣むかで退治を承平元年と見てそれより六十八年前に死んだ唐の段成式著わす)三に、歴城県光政寺の磬石けいせき膩光つやしたたるがごとく、たたけば声百里に及ぶ、北斉の時
或る物は手にてただちにぎりしなるべく、或る物にはつかくくり付けしならん。使用しようの目的は樹木じゆもくたたり、木材を扣き割り、木質ぼくしつけづり取り、じうたふし、てききづつくる等に在りしと思はる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
彼の男はそれを腰につけてから、はこたたいていった。
偸桃 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
草の戸やむしろたたケばぎやう/\し 為重
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)