“笥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
41.7%
はこ25.0%
おけ8.3%
くしげ8.3%
たかんな8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見るものきくものあじわう者ふるるもの、みないぶせし。にもるいいをしいの葉のなぞと上品の洒落しゃれなど云うところにあらず。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
忽ち髪をもしゃもしゃにした子供の首がはこふたをもちあげて出て来て、北の方を向いてお辞儀をした。それは彼の子供であった。
偸桃 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
一首は、麻苧をそんなに沢山おけつむがずとも、また明日が無いのではないから、さあ小床おどこに行こう、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そうした大名にも出来ない気ままが、家のうちに充満して、彼女のくしげには何百両の鼈甲べっこうが寝せられ、香料の麝香じゃこうには金幾両が投じられるかわからなかった。
幾度遣ってもたかんなの皮をくに異ならずでありまするから、呆れ果ててどうと尻餅、茫然ぼんやり四辺あたりみまわしますると、神農様の画像を掛けた、さっき女が通したのと同じ部屋へ、おやおやおや。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たまつゞきには飯さへ盛り、たまモヒに水さへ盛り
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)