“刀箪笥”の読み方と例文
読み方割合
かたなだんす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重二郎もおそる/\入りますと、春見は刀箪笥かたなだんすから刀を出し、此方こちらの箪笥から紋付の着物を出して、着物を着替え、毛布けっと其処そこへ敷き延べて
と、そこからいって、何か黙祷もくとうして後悠々ゆうゆうと、刀箪笥かたなだんすをあけたり、衣裳や足ごしらえをして皆の前へ出て来た。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古い刀箪笥かたなだんすがあつて、中には長いの短いの、いろ/\の得物を取揃へてありますが、曲者がそんなものには眼もくれず、長押なげしほこりを被つたまゝ掛け捨ててあつた槍の折れを持出したのでせう。