“薬味箪笥”の読み方と例文
読み方割合
やくみだんす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薬味箪笥やくみだんすのごとく万能な彼の「文明」思潮のあらゆる領域について前史から後史を区別するためのいくつかの屈折点が認められるであろう。
福沢諭吉 (新字新仮名) / 服部之総(著)
余計な憎まれ口をたたいて、漢方医者の薬味箪笥やくみだんすのように、沢山の引出しがあり、一々、書附けが張りつけてでもあるような頭脳あたまだといったりした。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかも刀剣が八ふり、槍が三本、鎧が二領、それらの中に交って、老人、医道の心得があるらしく、いく袋かのせんじ薬と共に、立派な薬味箪笥やくみだんすが見えました。