“たかんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
28.6%
14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻は長蛇ちょうだのごとくきばたかんなに似たり。牛魔王堪えかねて本相をあらわし、たちまち一匹の大白牛はくぎゅうたり。頭は高峯こうほうのごとく眼は電光のごとく双角は両座の鉄塔に似たり。
陽に拒み、陰に促して、女は自分の寝支度を夫に手伝わせる。半ばみ半ば吐く対話と共に、女の身の皮はたかんなを剥ぐ如くに、一枚々々剥がれる。所詮東京の劇場などで演ぜられる場では無い。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
幾度遣ってもたかんなの皮をくに異ならずでありまするから、呆れ果ててどうと尻餅、茫然ぼんやり四辺あたりみまわしますると、神農様の画像を掛けた、さっき女が通したのと同じ部屋へ、おやおやおや。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのたかんなのごとき巌に纏ふこと七巻半、鱗甲りんかふ風にうごき、朱をそゝげる眼は天を睨む、時に鎮西八郎射てこれをたふし、その脊骨数箇を馬に駄す、その馬重きに堪へず、嘶いて進まざりしところ
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)