“笋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけのこ42.9%
たかんな28.6%
たかむな14.3%
タケノコ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
□四月させる事なし、鉄線開きたけのこ出。ひぐらし鳴き、蚯蚓みみず出、螻蟈けら鳴き、芭蕉実を結ぶ、国人これを甘露と名づく。
ちまきたかんなぽん千日ちひ(酒)一筒ひとづつ給畢たびをはんぬ。いつもの事にて候へども、ながあめふりて夏の日ながし。
こをひりむ間に逃げでますを、なほ追ひしかば、またその右の御髻に刺させる湯津爪櫛を引き闕きて投げてたまへば、すなはちたかむな一七りき。こを拔きむ間に、逃げ行でましき。
山の傾斜ナゾエや、少々坦らになったところなどは、大抵、篶竹が深く茂って居る。そんな中に籠って鳴いて居るのは、何処へ行っても、鶯の癖と見える。山へ来た当座は、毎日篶竹のタケノコが膳について来た。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)