“摭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひり20.0%
20.0%
ひろ20.0%
ひろひと20.0%
ヒロ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こをひりむ間に逃げでますを、なほ追ひしかば、またその右の御髻に刺させる湯津爪櫛を引き闕きて投げてたまへば、すなはちたかむな一七りき。こを拔きむ間に、逃げ行でましき。
姦言かんげんかざり、近事きんじり、時勢を窺伺きしし、便べんはしげきに投じ、冨貴ふうきを以て、志とす。これ利禄りろくう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここにさぐりここにあがなひ、これを求めて之を得たり、すこしくえらむに稗官小説はいくわんせうせつを以てし、実をひろひ、疑ひき、皇統を正閏せいじゆんし、人臣を是非し、あつめて一家のげんを成せり。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今の作家が自家の狭隘けふあいなる観察に材をひろひとりて、其の内容の余りに吾人の実生活と風馬牛なるの観あるに対して一層吾人の関心せる、興味多き、実世間、現思潮に接近せよといふか
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
是をヒロむ間に、逃出でますを、猶追いしかば、亦た其右のみみづらに刺させる湯津津間櫛ユツツマグシを引き闕ぎて、投げ棄て給えば、乃ちタカムナなりき。是を抜き食む間に、逃げいでましき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)