“筝”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
こと	33.3%
さう	33.3%
タカムナ	33.3%

こと

朱絃舎浜子の爪音（つまおと）が、ちょっと、今の世に、類のない筝（こと）の妙音であること、それは、古（いにしえ）から今にいたるまでも、数少ないものであろうと思っていたし、性格やその他

紫式部：――忙しき目覚めに (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)

さう

それは古風な大和琴（やまとごと）だの筝（さう）だのといふ楽器を鳴らして、緋（ひ）の袴（はかま）をはいた小さな——非常に小さな——巫女（みこ）が舞ふのが、矢張（やは）り優美だつたといふ記憶がのこつてゐる。

一番気乗のする時 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)

タカムナ

是を摭（ヒロ）い食（ハ）む間に、逃出でますを、猶追いしかば、亦た其右のみみづらに刺させる湯津津間櫛（ユツツマグシ）を引き闕ぎて、投げ棄て給えば、乃ち筝（タカムナ）なりき。是を抜き食む間に、逃げいでましき。

比較神話学 (新字新仮名) ／ 高木敏雄(著)

筝	漢検1級 部首:⽵ 12画