“殪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たお93.2%
たふ6.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当地その同論者たる江藤氏は佐賀の乱にたおれ、後藤氏は政界を去りて実業に当たり、副島氏は東京にありて高談雅話に閑日月を送る。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
武蔵にも十三歳で有馬喜兵衛という剣豪をたおしたという話から始まって、晩年六十歳頃までの逸事は相当に残っていることはいる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
在るが故によろこぶべきか、きが故にいたむべきか、在る者は積憂の中にき、亡き者は非命のもとたふる。そもそもこのかつとこの死とはいづれあはれみ、孰をかなしまん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
按ずるに当時が備後地方に行はれて、棠軒の家族は皆これに感染し、三郎が独り先づたふれたのではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)