“合服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいふく66.7%
あひふく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽い合服あいふくに、鼠のソフト、細いステッキを小脇に、竹町の昨夜の家へフラリとやって来たのは、お昼一寸ちょっと廻った時分でした。
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
衣料費いりょうひがかからなくていいですね。昔は夏服、合服あいふく、冬服なんどと、いく組も持っていなければならなかったですからね。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まだ彼岸ひがんだといふのに、ある朝、合服あひふくを着て往来へ出たら、日蔭の片側が寒くて、われ知らず日の当る方を歩いて居た。やはり信濃路だなと思つた。
野の墓 (新字旧仮名) / 岩本素白(著)