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呪咀
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のろい
ふりがな文庫
“
呪咀
(
のろい
)” の例文
夜昼となくその高殿から、
嫉妬
(
ねたみ
)
と
猜疑
(
うたがい
)
と
呪咀
(
のろい
)
とをもって、妖精のように桂子が、自分たちを看視していることだろう。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私の黒焦死体の
呪咀
(
のろい
)
がどんなに真剣な気持のものですか……私たちの
怨
(
うら
)
みの内容が、どんなに深刻な、
残虐
(
ざんぎゃく
)
無道な校長先生のなさり方に対する反抗であるかを
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
白の頭上には何時となく
呪咀
(
のろい
)
の雲がかゝった。黒が死んで、意志の弱い白はまた例の
性悪
(
しょうわる
)
の天狗犬と交る様になった。天狗犬に
嗾
(
そそのか
)
されて、色々の悪戯も覚えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
でも
私
(
わたくし
)
としては、
全然
(
ぜんぜん
)
そう
言
(
い
)
った
厭
(
いや
)
らしい
祈願
(
きがん
)
にはかかり
合
(
あ
)
わないことにして
居
(
お
)
ります。
呪咀
(
のろい
)
が
利
(
き
)
く
神
(
かみ
)
は、あれは
又
(
また
)
別
(
べつ
)
で、
正
(
ただ
)
しいものではないのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼女の足もとには、怖ろしい力で
捻
(
ね
)
じ
縒
(
よ
)
った二通の手紙が、
呪咀
(
のろい
)
の人形のように踏みつけてあった。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
今こそ、
呪咀
(
のろい
)
の声 憤怒の声 物凄く渦を巻き 木立の彼方へ響いて行く
飢えたる百姓達
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
国長の腸が——悪血が——いやいや
怨恨
(
うらみ
)
と
呪咀
(
のろい
)
の血が、頼春の両眼へしたたかはいり、その眼を盲目にしたらしい。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私の家の
血統
(
ちすじ
)
を引いた男の児にだけ
祟
(
たた
)
るという、その恐ろしい、不思議な絵巻物の力を、科学の力で打ち破って、その
呪咀
(
のろい
)
がこの児にかからないようにして下さい。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
投げつける血べとのような
呪咀
(
のろい
)
!
飢えたる百姓達
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
不思議な熱病の
蔓延
(
まんえん
)
は恐ろしいほどに速かった。中津川の町の町人のほとんど全部がこれにかかり泣き声喚き声
呪咀
(
のろい
)
の声が城中へまでも聞こえて来た。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
腰から
御幣
(
ごへい
)
を引っこぬくと、額の辺りへ捧げ持ち、
呪咀
(
のろい
)
の言葉を喚きながら、鬼火の姥は走り出した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
呪
常用漢字
中学
部首:⼝
8画
咀
漢検1級
部首:⼝
8画
“呪咀”で始まる語句
呪咀絵