“鉄鎚”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵鎚
読み方割合
かなづち51.7%
てっつい41.4%
スレッチ3.4%
ハンマー3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この谷の色、すこうし凄味がありすぎるでせう。この水色ぢや、とても私は泳ぐ気持になれませんわ。それに私は鉄鎚かなづちだから」
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
手に持った鉄鎚てっついで打ち落し、雨晴れてこれを見るに長四尺ばかりの蛇、左右の脇に肉翅を生じてその長四、五寸ばかり、飛魚のひれのようだったと載す。
日本中の廃棄金山の鉱床こうしょうを調べ、過去の鉱量を精密に計算して、もっとも有望だと思われる六つの鉱山を選び出すと、四月のある朝、腰にさい鉱用の鉄鎚スレッチをはさみ
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鍛冶かじ屋の鉄鎚ハンマー天降あまくだらせるか何かしたら、私は差し詰め悪魔以上の人間になれる訳だけど、しかし、一方から見ると、それは立派な親孝行にもなるのだから何にもならない。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)