“掛矢”の読み方と例文
読み方割合
かけや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掛矢かけやふるって、玄関の大戸が見事に打ち破られるのを正面に立って眺めていたが、その時、門番小屋から、小者らしい男の影が、いたちのように樹蔭こかげへ走った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成る程、掛矢かけやでブンなぐっても潰れそうもない面構えだ。取敢えず敬意を表するために、吾輩は山高帽を脱ぎながらツカツカと進み寄って、うやうやしく頭を下げた。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「左様でござります、なんにしても乱世でござりますから、盗賊も大袈裟おおげさで、掛矢かけや大槌おおづちを以て戸を表から押破って乱入致し、軍用金を出せ、軍用金を出せとおどしますとやら」