“かけや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛矢46.2%
30.8%
掛屋7.7%
懸矢7.7%
戦槌7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成る程、掛矢かけやでブンなぐっても潰れそうもない面構えだ。取敢えず敬意を表するために、吾輩は山高帽を脱ぎながらツカツカと進み寄って、うやうやしく頭を下げた。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
門内の楽声更にさかんになる。忽ち下手に人声。やがて嚮の老いたる男大なるかけやもちて出づ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
殊にお掛屋かけやの株を買って多年の心願の一端がかなってからは木剣、刺股さすまた袖搦そでがらみを玄関に飾って威儀堂々と構えて軒並のきなみの町家を下目しために見ていた。
であるから、金が自由になるとたちまちお掛屋かけや(今の銀行業のようなもの。)の株を買って、町人ながらも玄関に木剣、刺叉さすまた、袖がらみを列べて、ただの軽焼屋の主人で満足していなかった。
これはそれまでにめいめいその準備したくをしていることではあるが、持合せのないもの、または当夜に限って必要なもの、たとえば槍、薙刀なぎなた、弓矢の類を始めとして、おのかすがい玄能げんのう懸矢かけや竹梯子たけばしご細引ほそびき
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
アラゴン時代の戦槌かけや、ゲルマン連枷れんか、ノルマン型大身鎗おおみのやりから十六世紀鎗アガサイにいたる、十数種の長短直叉を混じた鎗戟そうげき類。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)