掛屋かけや)” の例文
殊にお掛屋かけやの株を買って多年の心願の一端がかなってからは木剣、刺股さすまた袖搦そでがらみを玄関に飾って威儀堂々と構えて軒並のきなみの町家を下目しために見ていた。
であるから、金が自由になるとたちまちお掛屋かけや(今の銀行業のようなもの。)の株を買って、町人ながらも玄関に木剣、刺叉さすまた、袖がらみを列べて、ただの軽焼屋の主人で満足していなかった。