“袖搦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そでがら60.0%
そでがらみ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袖搦そでがらみ、などという道具のほかに、鉄炮が(関所の格によって数の差はあるが)並べてあり、これはその係りの者がいて、中の一ちょうだけはつねに弾丸を充填じゅうてん
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
梯子はしごをかけ、梯子の上から、門外の人馬へ何かどなった。おびただしい松明たいまつのいぶりである。十文字鎗、五ツまたほこ袖搦そでがらみなどの捕物道具、見るからにものものしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その式台を上った所に、突棒つくぼうや、袖搦そでがらみ刺股さつまたや、また古ぼけた馬上ばじょう提灯などが、並んでけてあった昔なら、私でもまだ覚えている。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殊にお掛屋かけやの株を買って多年の心願の一端がかなってからは木剣、刺股さすまた袖搦そでがらみを玄関に飾って威儀堂々と構えて軒並のきなみの町家を下目しために見ていた。