“馬上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばじやう37.5%
うま25.0%
ばじょう25.0%
まけ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わかるゝとき一掬いつきくゆきつて、昌黎しやうれいあたへていはく、のもの潮州てうしう瘴霧しやうむさん、叔公をぢさん御機嫌ごきげんようと。昌黎しやうれい馬上ばじやうこれけてそでにすれば、ゆきかぐはしく立處たちどころ花片はなびらとなんぬとかや。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「見たようだもないもんだ。高岡から馬車に乗ったとき、人力車と競走かけっくらをして、石動いするぎ手前からおまえさんに抱かれて、馬上うまの合い乗りをした女さ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その式台を上った所に、突棒つくぼうや、袖搦そでがらみ刺股さつまたや、また古ぼけた馬上ばじょう提灯などが、並んでけてあった昔なら、私でもまだ覚えている。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二十人は、垂井たるい、関ヶ原、藤川、馬上まけ、長浜のあいだ、行く先々の村民に触れて、日暮れなば、松明たいまつを道々にともしおくこと。また、道のさまたげとなる手車や牛や木材などは往来に置くな。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)