“競走”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
レース20.0%
きょうそう20.0%
マラソン20.0%
かけっくら10.0%
かけつくら10.0%
カケッコ10.0%
ランニング10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺田はしかしそんなあたりの空気にひとり超然ちょうぜんとして、惑いも迷いもせず、朝の最初の競走レースから1の番号の馬ばかり買いつづけていた。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
つぎの昼間ひるま、また二人ふたりは、このはらっぱへきました。武夫たけおがわざと三輪車りんしゃはしるのを、正吉しょうきちはそれと競走きょうそうしようとして、素足すあしはしりました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしどんなにヒイキ目に見ても、深林地帯のこの競走マラソンは、オトッツァンの方が負けるでしょうよ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「見たようだもないもんだ。高岡から馬車に乗ったとき、人力車と競走かけっくらをして、石動いするぎ手前からおまえさんに抱かれて、馬上うまの合い乗りをした女さ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
稻妻いなづま! おまへ何處どこつたの、さあ、これから競走かけつくらだよ。』と、わたくしひざからをどつて、いぬ首輪くびわをかけて、一散いつさんいそなみかたはしした。
水へ這入るのはごく稀なことで、大方は小供達にボクシングの型を教へたり、輪になつて踊つたり、跳躍ヂャムプ競走カケッコの試合をしたりさせたりしてゐるのです。
帆影 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
今迄沈むだ顔をしながらも競走ランニングの練習をして居た七郎は、運動場の隅の腰掛ベンチに腰を下した。七郎は目の前に沢田の幻を見た。と、もう一足でも走ることは厭になつてしまつた。
月下のマラソン (新字旧仮名) / 牧野信一(著)