競走きょうそう)” の例文
つぎの昼間ひるま、また二人ふたりは、このはらっぱへきました。武夫たけおがわざと三輪車りんしゃはしるのを、正吉しょうきちはそれと競走きょうそうしようとして、素足すあしはしりました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある時村の小学校の運動会で饌立ぜんだて競走きょうそうで一着になり、名を呼ばれて褒美ほうびを貰ったあとで、饌立の法が違って居ると女教員から苦情が出て、あらためて呼び出され、褒美を取り戻された。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
きょう、先生せんせい正吉しょうきちくんは、どうしてやすんでいるのだといたから、ぼくの三輪車りんしゃ競走きょうそうして、あしをいためたといったら、なんでそんなばかのまねをするのかといったよ。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)