“一散”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっさん77.4%
いつさん22.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁にかけてある制服を下ろすと、手早てばやこれに着換えました。それから一散いっさんに家を飛び出して更けた真夜中の街路に走り出でました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
一散いっさんに浅吉のいた方向に向ってせ出したのは、魂を失うたように、うろうろしていた浅吉が、今しも一本の木の枝を選んで
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
稻妻いなづま! おまへ何處どこつたの、さあ、これから競走かけつくらだよ。』と、わたくしひざからをどつて、いぬ首輪くびわをかけて、一散いつさんいそなみかたはしした。
博士はかせしきりゆびさしをしてたが、くちけないらしかつた、で、一散いつさんけて、だまつて小屋こやまへとほらうとする。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)